you don't know me

意見には個人差が多分に含まれて居り〼

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  • 人の生く岸

    向こうの岸は彼の岸辺
    独り或る日思った
    彼処へ往く事さえ出来るの成らば屹度
    静かに此処を見れる

    此処はもう儘に為らないと
    誰かの叫びを聞いた
    皆が何時か人では亡く成って仕舞うと
    何故だかそんな気が為た

    ビードロ細工の人等は
    壊れ易いと解らない儘
    遣りたいなら遣れば善いと思って
    昨日の行いが今日の悲しみを運んで
    遣り直す事も出来無いのに只繰り返す

    此方の岸は生く岸辺
    私は渡り始めた

    此方の岸を歩く人
    彼方の岸も見えない
    皆が此の岸を離れてく其の日迄
    荒らぐ風は止まない

    必ず迎えが来るから
    皆はそんな事も
    忘れて仕舞って只只今許り生きれば
    善いとさえ思って居るの

    ビードロ細工の人の和を
    壊す事さえ厭わず何を
    得られると思ってるのか
    今日の行いが先の悲しみを生み出して
    笑って済まされる程そんな容易い事では無いのに

    忙しく人の生く岸辺
    静かに私見てる

    本歌
    さだまさし
    「坂のある町」

  • 此世業舞い

    此の世の嵐の風に載り
    終わりし時が来ると云う
    信じる人の 其の神に
    私も縋って 縋って見たかった
    心にも触れも為ぬ 今の人
    自分丈求めても 今の人
    歪む 砕ける 繰り返す
    叩く 伸される 杭を打つ
    此の世即ち あゝ人の業の海

    此の世の終わりが 其処に在る
    何時迄生きて居たいのか
    誰も解らぬ 手の温み
    其れでも人だと 人だと言えますか
    報われぬ生ですが 自分の所為
    心迄壊為ても 自分の所為
    手立て 口丈 見掛け丈
    軈て 闇丈 終わり丈
    此の世即ち あゝ人の業の舞

    迷い 惑いて 何を為る
    終わる 其れでも 抗うか
    此の世終わるも あゝ人に解らずや

    本歌
    石川さゆり
    「越前竹舞い」