投稿者: 小鬼田平乎
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暁鐘
凩が一筋二筋
僕の心を掠って
僕は暗い深淵に落ちる
仁を仕舞いて最早闇入る
生き違えて僕は
次に何か有ればもう
一体僕は何の為に
此の世に生まれて来たのだろう
縁糸も搦んで
指先の感覚も
思えば痛くて
つい目を瞑る
誰か傍に居たと為ても僕は只
独り孤独に生きて行く日日を
此れが僕だと言い聞かせ泣いて居る
屹度明日は生きられない南風一筋二筋
僕の心を浚って
僕の暗い深淵に一縷
光を差し入れた貴方の声
晦む許りの僕に只
優しく笑う貴方
そう僕は貴方の為に
此の世に生まれて来たのだろう
縁糸解け
指先の感覚も
思い出す温み
つい目を瞑る
僕は只誰も見て居なかった丈
そして独り生きて居ると思ってた
其れが僕だと解って泣いて居る
明日も生きられるだろう今は貴方が其処で見て居て呉れてる
機嫌に任せて貴方を翻弄為ても
何れが僕でも良いと貴方は言う
屹度僕は生きて行けるだろう参考元
さだまさし
「晩鐘」 -
修羅疫
世は憎し
人は何の気無しに責む
人の側に
此の世酔ひ季の浮き世
彼れは修羅の人
善悪に揺らいでる人
糸を貸し己を助けて呉れ
切にと乞い願う人は晴れ
情け亡く為て生き過ぎる
其の人は
のらりくらりと為
物言う吾は神
誰も彼も跪けと
人を見下げつつ我も解らず
人の様な痕を遺すはしれる人此の浮き世生きる人
跡はかなき此の憂き世何処へ行った苦労為ず
一つ覚えで楽を為れば
人の中
情け育たぬ御仁
行き方添えも知らず
生き方をも知れず仕舞う
誰か殺し乍ら次は自分と
隠るる人の息の根も逃げ生す
人は常に背を向けつつ
痛み感じぬ人
五体満足
物申す人は
軈て蔓延る蕁麻の
口悪怯れず誰も彼も刺す
世は酔い人は業強る人に弛ぶる此の浮き世は
壊る毀る強る此の憂き世毀る
強る人に弛ぶる此の浮き世は
壊る毀る強る此の憂き世毀る本歌
さだまさし
「修二会」


